第5回「ポプラ社小説大賞」授賞式 関連記事


水嶋ヒロ、作家鮮烈デビューに「身震い」 賞金2000万円は辞退していた!(オリコン)

 今年9月に所属事務所を退社した俳優の水嶋ヒロ(26)が1日、本名・齋藤智裕名義で執筆した処女作『KAGEROU』が『第5回ポプラ社小説大賞』の大賞を受賞し、都内で行われた発表会に出席した。作家として鮮烈なデビューを飾り、主演映画の初日舞台あいさつ以来、約2か月ぶりの公の場となった水嶋は「このような栄誉ある賞をいただき恐縮しております。大賞をいただけた現実に身震いしている。純粋に作品を評価してもらい嬉しく思う」と感慨深げに語り、今回の退社による一連の騒動についても謝罪した。なお水嶋が賞金2000万円を辞退していたことも明らかになった。

 水嶋は、ペンネーム「齋藤智」で応募し、応募総数1285作品が集うなか見事に大賞を受賞。作家としてのスタートを最高の形で切った。処女作の『KAGEROU』について、ポプラ社の坂井宏先代表取締役は“様々なジャンルを越えた新しい小説”と紹介。そのストーリーを「自殺する男を止めて、命を助けようとする物語」と説明し、命の大切さ、生きることはどういうことかを問う内容が「心の奥深くを揺すった」と太鼓判を押した。

 2005年に創設された『ポプラ社小説大賞』は、同社が文芸書に本格的に力を入れていくことをきっかけに発足。第1回は方波見大志が大賞を受賞しているが、その後、第2〜4回にわたり大賞の該当者は登場していなかった。今回の特別賞には古内一絵さん(44)の『銀色のマーメイド』と浜口倫太郎さん(31)の『アゲイン』が選出され、会場では来年より後継賞『ポプラ社小説新人賞』を設立することも発表された。

 水嶋は昨年2月に歌手の絢香と結婚。数々の主演作が話題となり、今年9月に公開された『BECK』でも主人公・ 竜介役を熱演したが、所属していた芸能プロダクションを9月20日付で退社。その動向に注目が集まっていた。

《続報》ヒロ“釈明会見”全文(テレ朝news)

1日に都内で行われた第5回「ポプラ社小説大賞」授賞式に出席した水嶋ヒロ(26、ペンネームは齋藤智)は、執筆業に専念するため9月に事務所を退社した件についても説明した。授賞式という華やかな舞台だったが、心配するファンへの“釈明会見”ともいえる内容になった。マイクの前に立った水嶋は受賞の喜びを語った後、続けて芸能事務所を退社した理由などを一気に語った。以下、受賞コメント以外の発言全文。
「多くの方に集まっていただいたので、ご心配いただいていることについて説明させていただきます。まずファンの方々を始めとする皆様、驚かせてしまい大変申し訳ありませんでした。(3秒ほど深く頭を下げる)前事務所と僕らの関係はあくまで良好です。ネガティブな記事のような心配されることはございません。僕らは、これからも育ててもらった恩を胸に活動していきます。退社した経緯ですが、自ら志願致しました。決してクビではなく、かねてから話し合いをしていて、俳優中心ではないライフスタイルを選んだ自分の背中を押してくれました。本当に感謝しています。報道を否定するのではなく、違う部分は修正させていただきました。前事務所の方々を今も心から尊敬しております。これからの僕は、命という誰にでも当てはまり、なおかつ最も大切なものを軸にもの作り活動をしていきます。生意気かもしれませんが、少しでも社会貢献できたらと思っています」
目もくらむようなフラッシュを浴びながらも、水嶋は最後までよどみなく自らの言葉で説明した。質疑応答はなく、フォトセッション時には、取材陣から「これからは齋藤さんと呼んだほうがいい?」「俳優は続ける?」など声かけがあったが、水嶋はハニカミながら「あの…」と言いかけたが結局答えず。唯一、「(妻の)絢香さんからおめでとうは?」には、笑顔でこくりと頷いていた。

《続報2》水嶋だとは会うまで気付かず(テレ朝news)

俳優・水嶋ヒロ(26)が齋藤智のペンネームで第5回「ポプラ社小説大賞」を受賞したが、選考を務めたポプラ社社員13名は選考途中で水嶋であることには気付かなかったと説明した。最終選考会の2日後の10月27日に、選考事務局長が本人と顔合わせし、そこで初めて気付いたという。事務局長はすぐに同社・坂井宏先社長に報告。坂井社長は「私は水嶋さんがどんな人なのか顔も知らなかったし、小説家に転身すると騒ぎになっていたことも知らなかった」と語った。応募総数は1285作品。水嶋の作品「KAGEROU」は400字詰め原稿用紙388枚で、テーマは「命」。同社によると「自殺しようとしている人を思いとどまらせたが、それは命を救うことにならなかったという、シリアスでSF的要素を含んだ新しい文学」という。「荒削りという意見もあるが、ポテンシャルとパワーがある」と評された。書籍化するが、時期は未定。水嶋は今後、本名の齋藤智裕で活動する。

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