“奇跡の歌声”シャリース、いつか絢香と「三日月」


“奇跡の歌声”シャリース、いつか絢香と「三日月」

 デビュー盤「シャリース」がアジア出身アーティストとして、初めて全米アルバムチャートのトップ10に入ったフィリピン人女性歌手・シャリース(18)。世界中で“奇跡の歌声”と称されている新人歌手が、2月21日から始まる初の日本ツアーを前に、このほどスポーツ報知の単独インタビューに応じた。「いつか絢香さんと共演したい」と、カバーする「三日月」の原曲を歌い、現在は病気療養中の歌姫にエールを送った。
 故・坂本九さんがシングル「スキヤキ」(邦題「上を向いて歩こう」)で全米1位を獲得してから47年。シャリースのデビュー盤「シャリース」(昨年5月発売)は、全米ビルボード・チャートで8位を記録。アジア出身として初めてアルバムチャートのトップ10に入る快挙だった。
 「人種によって『不利だ』という人もいるけど、アジアにも才能がある歌手がいると証明したい」
 昨年10月、衝撃の日本デビューを飾った。大物プロデューサーのデビッド・フォスター(61)をメーンとしたコンサート。フォスターに引き連れられ、人気歌手のピーター・セテラ(66)やナタリー・コール(60)らとステージへ。ホイットニー・ヒューストンの「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー」などを激唱、観客は総立ちとなった。
 「すごく緊張していたので、歌い終えた時、立ち上がって歓声を送ってくれたことだけ覚えている」
 この時のことを音楽評論家・湯川れい子さんは「何という表現力! いま全身鳥肌立ってしまった…」と興奮し、ツイッターにつづっている。
 身長は150センチに満たない。小柄で童顔のかわいらしい女の子だが、マイクを持つと一変。全身を使ったパワフルな歌声と、感情を込めた節回しでバラードを聴かせる。
 「背の高さや見た目は、気にしたことがない。大切なのは、歌が好きだと思う情熱」
 歌い続けたのは「スターへの夢をかなえるため」と「家族のため」だった。4歳で父親が家を出た。賞金で家計を支えるためコンテストに出場し続けた。動画サイト「You Tube」で才能を認められ、3年でフィリピンから世界へ駆け上がった。「世界一才能のある少女」「奇跡の歌声」と称され、ホイットニーやセリーヌ・ディオンと並び称されるほどになった。
 来月21日に始まる日本ツアーは、自身初の単独公演となる。
 「ドキドキとワクワクが入り交じって…楽しみ」
 デビュー盤は日本でも12万枚をセールス。ツアーでは絢香の「三日月」のカバーを披露する。
 「絢香さんといつかお会いして、三日月を一緒に共演できたら幸せ」
 病気治療のため活動休止中の歌姫にアジア一の歌声を届けるつもりだ。


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スポーツ報知